バイオフィニティ マルチフォーカル レビュー|加入度数4段階・2weekの実力を検証

「遠近両用コンタクトを使い続けたいけど、1day は月のコストが重い」「老眼はこれから進むはず。度数を細かく調整できるレンズを選びたい」——40 代後半から 50 代にかけて、こんな悩みが出てきます。
老眼は一度始まると 10 年単位で少しずつ進行 します。最初に選んだレンズの加入度数(手元用の補正量)が数年で合わなくなるのはよくある話。だからこそ「進行に合わせて調整の余地があるか」はレンズ選びの重要な軸です。
当サイトでは遠近両用コンタクト主要 4 製品を仕様ベースで 横断比較 してきました。この記事ではその中の 1 本、クーパービジョンの バイオフィニティ マルチフォーカル を単品で深掘りします。
読めば「自分がバイオフィニティを選ぶべきか、別の製品にすべきか」まで判断できます。先に結論から。
結論:老眼と長く付き合う「コスト重視・長期計画派」に向く
バイオフィニティ マルチフォーカルは、加入度数 4 段階 × 2week のランニングコストの安さ が核となる製品です。「老眼の進行に合わせて度数を段階的に調整しながら、月のコストは抑えたい」人に向きます。
バイオフィニティ マルチフォーカル
- 2week 使い捨て
- 加入度数 4 段階(主要4製品で最多)
- シリコーンハイドロゲル素材
- 月額コストは 1day の数分の一
¥2,611(6 枚 / 片眼約 3 ヶ月)※2026-07 時点・atlens
こんな人に向きます。
- 遠近両用コンタクトを 毎月のコストを抑えて 使い続けたい
- 老眼がこれから進む前提で、加入度数を細かく調整できる余地 を確保したい
- 毎日の洗浄・保存ケアは苦にならない(2week の必須条件)
- レンズの 酸素の通しやすさ(素材) を重視したい
逆に「ケアの手間ゼロがいい」「使用頻度が週 1〜2 回」という人には 1day 製品のほうが合理的です。理由は後半の 向かない人 と 1day / 2week の使い分け で詳しく説明します。
スペック詳細:素材と加入度数が強みの中心
まず基本仕様を一覧で。数値は 2026-07 時点でメーカー公式・販売ページと照合したものです。
| 項目 | バイオフィニティ マルチフォーカル |
|---|---|
| メーカー | Cooper Vision(クーパービジョン) |
| 装用期間 | 2week(2 週間交換) |
| 素材 | comfilcon A(シリコーンハイドロゲル) |
| 含水率 | 48% |
| BC / DIA | 8.6mm / 14.0mm |
| 加入度数 | 4 段階 |
| UV カット | なし |
| 内容量 | 1 箱 6 枚(片眼約 3 ヶ月分) |
シリコーンハイドロゲル素材(comfilcon A)の特性
バイオフィニティの素材 comfilcon A は シリコーンハイドロゲル と呼ばれるタイプです。
従来のハイドロゲル素材は、レンズに含まれる水分を通して酸素を目に届けます。水分が蒸発すると乾きやすく、酸素の供給も水分量に依存する構造でした。シリコーンハイドロゲルは 素材自体が酸素を通す ため、含水率に頼らず角膜に酸素を届けられるのが特徴です。
含水率 48% という数値は「低めの含水率=乾きにくさ」と「シリコーン素材=酸素の通しやすさ」のバランスを取った設計と読めます。長時間の PC 作業やエアコン環境で装用する 40〜50 代の働き方とは相性のいい素材タイプです。素材そのものの仕組みはシリコーンハイドロゲルとはで基礎から解説しています。
ただし素材が良くても、目との相性は個人差があります。装用感の最終判断は眼科でのトライアル が確実です。
加入度数 4 段階の意味:老眼の進行に長く付き合える
遠近両用コンタクトの「加入度数(ADD)」は、手元を見るための補正量 です。老眼が進むほど大きい加入度数が必要になります。
バイオフィニティ マルチフォーカルの加入度数は 4 段階。当サイトが比較した主要 4 製品の中で最多です(モイスト・マイデイは 3 段階、メニコン プレミオは 2 段階)。
段階が多いことのメリットは 2 つあります。
- 今の自分に合わせやすい:眼科で測った進行度に対して、選択肢が細かいほど「ちょうどいい」を選べる
- 進行しても製品を変えずに済む:数年後に老眼が進んだとき、同じレンズ内で 1 段階上げるだけで対応できる可能性が高い
遠近両用レンズは製品ごとに見え方の設計が違うため、製品を乗り換えると 慣れ直し が発生しがちです。「一度慣れたレンズと長く付き合える」設計は、地味ですが長期では効いてきます。
向く人・向かない人:両面から判断する
いい話ばかりでは判断を誤ります。先にデメリットから正直に書きます。
向かない人(デメリット)
- 毎日のケアが苦になる人:2week はレンズの洗浄・すすぎ・保存が毎日必要です。ケア用品代と手間がかかり、ケアが雑になると眼障害のリスクが上がります(洗浄液は洗浄液・ケア用品の選び方を参考に)
- 使用頻度が低い人:週 1〜2 回しか使わないなら、開封から 2 週間で交換が必要な 2week はかえって割高・不衛生になりがちです
- UV カットが欲しい人:バイオフィニティに UV カット機能の表示はありません。屋外活動が多く UV カット必須なら 1day のモイスト が候補です
- 旅行・出張が多い人:ケア用品の持ち運びが増えるため、1day のほうが身軽です
向く人(メリット)
- 月額コストを抑えたい人:1 箱 6 枚で片眼約 3 ヶ月分。1day と比べてランニングコストが大きく下がります(次章で計算)
- 老眼の進行を見越したい人:加入度数 4 段階は主要製品で最多。「進んだら 1 段階上げる」長期戦略が立てやすい
- 素材の酸素透過性を重視する人:シリコーンハイドロゲル素材で、素材自体が酸素を通します
- 毎日決まった時間に使う人:使用頻度が高いほど、2week のコストメリットは大きくなります
デメリットの大半は「2week という装用スタイルそのもの」に由来します。つまり 2week で問題ないライフスタイルなら、バイオフィニティの弱点はかなり消える ということです。
価格:1 箱 ¥2,611、両眼でも月あたり約 ¥1,700 台
アットレンズでの販売価格は 1 箱(6 枚入)¥2,611(2026-07 時点・税込送料込)。
月額に換算すると次のとおりです。
| 使い方 | 計算 | 月額目安 |
|---|---|---|
| 片眼のみ | ¥2,611 ÷ 約 3 ヶ月 | 約 ¥870 |
| 両眼 | ¥2,611 × 2 箱 ÷ 約 3 ヶ月 | 約 ¥1,741 |
1day の遠近両用(両眼で月 ¥7,000 前後)と比べると、両眼でも月 ¥1,700 台 は大きな差です。年間では数万円規模の違いになります。ただし 2week は別途 ケア用品代(洗浄液など) がかかる点は織り込んでください。
製品ごとの価格の横並びは 遠近両用コンタクトの価格比較 にまとめています。
購入前に必ず眼科へ。購入は正規流通の販売店で
バイオフィニティ マルチフォーカルは 高度管理医療機器 です。購入フローは次を守ってください。
- 眼科で検査・処方を受ける(度数・加入度数・ベースカーブの確定と目の健康チェック)
- 処方どおりの度数・加入度数で通販サイトから注文
- 装用開始後も 3〜6 ヶ月ごとに定期検診
通販で買う場合は、販売業許可を持つ 国内正規流通の店舗 を選ぶのが大前提です。アットレンズは高度管理医療機器の販売業許可を持つ国内業者で、送料無料・装用確認フォームの運用があります。詳しくは アットレンズの使い方と信頼性レビュー と コンタクトの正規流通の見分け方 を参照してください。
他製品との使い分け:迷ったらここを見る
1day か 2week か迷っている
コストの 2week か、手間ゼロの 1day か。判断軸は「使用頻度」「ケアの許容度」「衛生面の優先度」の 3 つです。詳しくは 遠近両用コンタクト 1day と 2week の選び方 で整理しています。
同じクーパービジョンの「マイデイ」との違い
紛らわしいのが、同じクーパービジョン製の 1day 遠近両用 マイデイ マルチフォーカル です。どちらもシリコーンハイドロゲル素材ですが、性格は明確に違います。
| 項目 | バイオフィニティ マルチフォーカル |
マイデイ マルチフォーカル |
|---|---|---|
| 装用期間 | 2week | 1day |
| 素材 | comfilcon A(Si-Hy) | stenfilcon A(Si-Hy) |
| 含水率 | 48% | 54% |
| 加入度数 | 4 段階 | 3 段階 |
| 1 箱価格(2026-07 時点) | ¥2,611 / 6 枚 | ¥3,452 / 30 枚 |
| 毎日のケア | 必要 | 不要 |
ざっくり言うと、バイオフィニティ=コストと度数調整幅の 2week、マイデイ=手間ゼロと衛生面の 1day です。素材志向は共通なので、「シリコーンハイドロゲルが良い」という軸だけならどちらも満たします。分かれ目は装用スタイルです。マイデイの詳細は マイデイ マルチフォーカル レビュー へ。
4 製品を横並びで見たい
モイスト・マイデイ・メニコン プレミオも含めた比較表は 遠近両用コンタクトおすすめ 4 選比較 に、遠近両用コンタクト全体の選び方・始め方は 遠近両用コンタクト完全ガイド にまとめています。
よくある質問
バイオフィニティ マルチフォーカルの加入度数はどう選べばいい?
自己判断で選ばず、眼科で老眼の進行度(加入度数)を測定してもらってください。4 段階の選択肢があるため、測定結果に近い度数を合わせやすいのがこの製品の強みです。PC 作業や読書の頻度でも適正値は変わるので、生活スタイルも眼科医に伝えると精度が上がります。
2week のケアはどれくらい大変?
毎日の装用後に、洗浄液でのこすり洗い・すすぎ・保存が必要です。1 回数分の作業ですが、毎日欠かせません。ケアを省略・手抜きすると汚れが蓄積し、眼障害のリスクが上がります。「毎日のケアを確実に続けられるか」が 2week を選ぶ最低条件です。自信がなければ 1day を選んでください。
遠近両用に切り替えて違和感があったら?
遠近両用レンズは慣れるまで手元が少しぼやけたり、距離感に違和感が出ることがあります。数週間しても違和感が続く場合は、加入度数や設計が合っていない可能性があるので、自己判断で使い続けず眼科で相談してください。
まとめ:2week で問題ないなら有力な本命候補
バイオフィニティ マルチフォーカルの評価をまとめます。
- 加入度数 4 段階 は主要 4 製品で最多。老眼の進行に合わせて長く付き合える
- 2week で月額コストは両眼約 ¥1,700 台(2026-07 時点価格ベース)。1day 比で年間数万円規模の差
- シリコーンハイドロゲル素材(comfilcon A) で素材自体が酸素を通す設計
- 弱点は「毎日のケアが必須」「UV カットなし」。2week という装用スタイルを受け入れられるかが分かれ目
毎日使う・ケアは続けられる・コストと度数調整幅を重視する——この 3 つに当てはまるなら、バイオフィニティ マルチフォーカルは本命候補です。
最後に繰り返しますが、購入前に必ず眼科で検査・処方を受け、医師の指示どおりの度数で購入してください。
バイオフィニティをアットレンズで見る送料無料・装用確認フォームあり(事前の眼科受診が前提です)